『まんがで読破シリーズ』で読む名作文学

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『まんがで読破シリーズ』を知っているだろうか?


参考:
HP:まんがで読破
Wikipedia:まんがで読破 - Wikipedia

概要
現代の一般人にはなかなか読まれていない名作文学を「漫画」という形で親しんでもらうのを目的として、バラエティ・アートワークスが企画。2007年8月、「人間失格」・「こころ」・「破戒」の3作品を皮切りに刊行を開始した。 Wikipediaより

名作文学を普通の人にも読みやすくするために「漫画」にしたシリーズだ。
このシリーズは使い方によってすごく高パフォーマンスになる。
それについて紹介したい。

 

まんがで読破に選ばれている作品は、名作文学というだけあって、歴史的に有名であり国語の教科書に載るような作品ばかりだ。
教科書に載っている、つまり教養として「知っていて当たり前、知らないと恥ずかしい」ととらえられてもおかしくない作品ばかりだ。

そういった名作文学に対し、
「タイトルは知っているが内容は知らない」し、
「なんとなく難しくて読みにくいう」という先入観があるのではないだろうか。

 

まず、一般教養として、こういった名作文学については以下の2点を抑えておくべきだ。
1. 本の内容、あらすじ
2. 本の内容が書かれた時代背景や、歴史に与えたインパクト

『まんがで読破シリーズ』は、名作文学のポイントとなる上記2点ともおさえる事ができるのだ。

 

1. 本の内容、あらすじ

はっきりいって、昔の本は読みにくい。
特に海外の作品は、翻訳者の翻訳の仕方によっては読むのが苦行になる場合もある。
総じて、読むのにパワーがいるのだ。

そんな読むのにパワーをかける必要はない。まんがで読破シリーズを活用すればいい。「まんが」であれば1冊15分程度で気楽に読むことができる。

作品によってはまんがで読んでも「意味がよくわかない」となることが多い。
(ちなみに、まんがで読んですら、???となるのでは、原作で読んでももっと意味不明だろう。。)


その時は、Google先生に聞こう。
Googleで「XXX(作品名) 内容」で調べれば、Wikipediaを始め書評サイトなど本のポイントをまとめたサイトが出てくるので、それらをいくつか目を通す。そうすればポイントが大枠がわかってくる。
そして、再度まんがを読み直すのだ。
これで本のあらすじ、内容はほぼほぼ理解できる。


ここまで理解できていれば、本についての会話には全く困らない。
普通の人よりは知っているレベルになるだろう。
そして、本の内容・あらすじを理解した後は、是非、
「2. 本の内容が書かれた時代背景や、歴史に与えたインパクト」についても理解を深めて欲しい。ここを抑えておくと、知識人と思われることだろう。

 

 

2. 本の内容が書かれた時代背景や、歴史に与えたインパクト

まず、自体背景や歴史に与えたインパクトとは何だろうか?

ダーウィンの「種の起源」を例にとってみる。
本の内容としては「ガラパゴス諸島のフィンチの嘴などの例から、生物はどのように進化したかについてまとめ、進化論を提唱した」である。
「種の起源」は内容自体も凄く面白い。ただ、「種の起源」の面白さはそこだけではない。キリスト教が世の中を支配している「神が万物を作った」が当たり前だった、あの時代に進化論を提唱したこそこそが素晴らしいのだ。当時は当然迫害もされている。ただ、研究内容を世に出したことにより、後世の生物学にどれだけ影響を与えただろうか。

こういった、作品内容自体だけでなく、本が書かれた時代背景や後世への影響などの是非一緒におさえておきたい。


そしてこういった時代背景を学ぶにも、「まんがで読破シリーズ」は役にたつのだ。
時々「当時は、・・・」という歴史背景の解説がある。このキーワードから連想していけばよい。

ただそれだけで十分かというと、そういうわけではない。「まんがで読破シリーズ」に記載されているのは、あくまでご参考だからだ。
そして私のオススメは、国語便覧だ。高校性の時、国語の授業のために買わされたが、授業では全く使われなかったあいつだ。この便覧には作品に対する解説がのっている。その人の人となりもある程度かかれているし、前後のページには同年代の作品が乗っている。それらを一通り読めば、時代背景は後世への影響のポイントをおさえる事ができるのだ。

常用国語便覧

常用国語便覧

 

 

最新国語便覧

最新国語便覧

 

そして、グーグルで 「XXX(作品名) 時代」とか 「XXX(作品名) 影響」などのキーワードで検索し便覧に載っていない、足りない情報を集める。
そうして最後に自分の中で、それらをまとめればいいのだ。


この1サイクルは、大体2~3時間もあれば充分である。休日でも平日でもいくらでも時間をつくることができるだろう。
原著から読み出すと、本編を読み終えるのに5.6時間はかかり読むだけでお腹いっぱいだ。

 


なお、私は、原著で読むことを否定しているわけではない。
著者の美しい文章などや、当時の言い回しなどを知るためには、原著のほうがいいことも多い。僕自身も太宰治さんや芥川龍之介さんの作品は文庫本で全作品持っているし、何というか彼らの書く文章が好きだったりする。


ただし、そういった本の楽しみ方は、本の内容を理解した後の段階だと思っている。
一般教養としては、1,2までで十分だ。


教養として文学作品を読んでおきたい、だが、難しいと思い毛嫌いしている人達も多いと思う。
まずは「まんがで読破シリーズ」から読んでみてはいかがだろうか?

 

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