【書評】『30分で一生使えるワイン術』葉山考太郎著 〜ワイン初心者がまず覚えておくべき「5つのキーワード」をまとめました〜

 

アラサーでワインについて全く知らないのも恥ずかしいので、ワインについて少し勉強しようと思います。

 

『30分で一生使えるワイン術』葉山考太郎著を読みました。

ワイン初心者がまず覚えておくべき5つのキーワードをまとめておきます。

(073)30分で一生使えるワイン術 (ポプラ新書)

(073)30分で一生使えるワイン術 (ポプラ新書)

 
30分で一生使えるワイン術

30分で一生使えるワイン術

 

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【本の内容】

品種の違いや選び方、はたまたレストランでの作法など、「複雑すぎる」「自信がない」という人はこれでワイン道をきわめましょう。誰よりもワインを知り尽くした著者が、シンプルかつユニークに本音で語るワインの世界。イイ格好したい人も、家飲みを充実させたい人も、必読・納得の保存版ガイドブックです。 

引用元:「BOOK」データベースより

【目次】

  • はじめに
  • 第1章 ワイン通、5つのキーワード
  • 第2章 ワインショップにて
  • 第3章 レストランにて
  • 第4章 ホーム・パーティーにて
  • 第5章 愛好家のための心得
  • 付録 ワイン用語辞典
  • おわりに

 

 

ワインの個性を決める5つのキーワードは以下です。

1.赤と白の違い
2.ブドウの品種
3.国別ワインの特徴
4.ボトルの形
5.ラベルの読み方
 
この5つ押さえれば、そのワインの特徴が一発でわかります。どんな味や香りで、価格がいくらぐらいかまでも分かるのです。分かりやすく人間に例えています。
例えばプロフィールで、「34歳の男性です。神奈川県出身、東京在住で、保険会社に勤務するサラリーマンです(年収520万円)。身長175cm、体重78kg、筋肉質のガッチリ体型です。明るく誠実な人柄です」と書いてあって、写真が添えられてあると、「お付き合いしてもイイっかなぁ」とか、「うわ、これじゃ無理」と判断できる。
言われてみれば確かに、人間でも年収・身長・性格などいくつかのキーワードが分かれば、相手のことがわかりますよね。自分の好きなタイプかどうかもある程度判断できます。ワインも一緒なのです。
 
 
 
1.赤と白の違い
ワインを分類すると赤ワインと白ワインです。目で見て分かるので超簡単ですよね。
赤と白の違いは「渋み」です。
味は「白ワイン(酸味)+渋み=赤ワイン」です。
これは、調味料で例えています。なるほど。
調味料なら、白ワインが塩で、赤ワインが味噌。味噌が塩を含むように、赤ワインには白の要素が全て入っています。
 
ちなみに、ぶどうには皮の黒い黒ブドウと、白い(実際には、薄い緑色の)ブドウがありますよね。黒ブドウがから作られるのが、赤ワインです。白ブドウから作るのが白ワインです。
黒ブドウを潰して皮や種ごと発酵させると、皮の色素と種の渋みが溶けて赤ワインになる。白ブドウ搾って、皮や種のない透明なブドウ・ジュースを作り発行させると白になる。
 
ちなみに、赤の方が香りな味が複雑で、圧倒的に長期熟成します。世の中のワイン愛好家は赤ワインを一生懸命集めるようです。ちなみに、僕は白ワインの方が好きですが。
 
 
2.ブドウの品種
ワインはブドウから造られます。
なぜブドウでワインを造るかと言うと簡単で「果実の中で1番甘い」からです。
 
ブドウの品種は多様を極め、全体では約5000種にも上るといわれていますが、覚えるべきブドウの種類は全部で4種類です。
 
 
赤ワインのブドウは3種類
赤ワインを単純に分類すると、
ドッシリと渋い「ボルドー系」と、
エレガントで香りの高い 「ブルゴーニュ系」です。
 
ボルドー系のブドウは
ボルドー系で渋くて濃厚な『カベルネ・ソーヴィニヨン(略称:カベルネ)』
カルベネと比べると軽く、ブルゴーニュと比べてると重たい『メルロー』の2つです。
 
カルベネとメルローのブレンド比率で、赤ワインが軽くなったり重たくなったりするのです。
 
色が鮮やかで渋みが少なく、すっきりとした酸味があるブルゴーニュ系は『ピノ・ノワール(略称:ピノ)』という品種になります。
 
3種類なので覚えるのは全然難しく無いですね。
以下のように覚えましょう。
 
【重い】
 ⇑
 ・ボルドー 系
   『カベルネ』
   『メルロー』
 ・ブルゴーニュ系
      『ピノ』
 ⇓
【軽い】
 
 
次に白ワインです。
白ワインは『シャルドネ』の一人勝ちです。
辛口で食事によくあい、世界中で作る事ができる国際品種です。
白ワインを飲みたい時は「シャルドネの白を下さい」言えばいいでしょう。
あえて「シャルドネ以外で、辛口の白を下さい」と頼むと"ワイン通っぽくて"はったりをかませるそうです。
 
 
3.国別ワインの特徴
 
ワインの生産国を分類すると「旧世界」「新世界」に分かれます。
「旧世界」は昔からワインを造るヨーロッパ諸国で、フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、ポルトガルです。
「新世界」は、アメリカ、チリ、オーストラリアの「三銃士」を筆頭に、ニュージーランド、南アフリカ、カナダなどの新しい生産国が続きます。
 
各国のワインの特徴については、多くのサイトでまとめられています。読み物としても面白いので、少し目を通してみて下さい。
読んだだけでは覚えられないと思うので、ワインを飲む前に生産国をチェックし、特徴を知ったうえで飲み、舌と知識で各国の特徴をマスターしましょう。
 
 
4.ボトルの形
 
ワインのボトルから、飲まなくても、ある程度の味や香りの見当はつきます。
これは服装に例えられています。
浴衣を着ていれば日本人、チャイナ・ドレス姿のオネエサンは中国人・・・

 

これは、アサヒビールのワイン講座のサイトとても分かりやすくまとまっています。
そんなに多くの種類もないので、すぐに覚えれそうですね。

www.asahibeer.co.jp

ボルドー型

ワインボトルの代表的な形。フランスのボルドー地方のボトルでいかり肩のびんが特徴。

ブルゴーニュ型

フランス東部のブルゴーニュ地方のボトルで、なで肩で安定した形。赤ワイン、白ワイン共に薄い緑色をしている。

アルザス型

フランスのアルザス地方の背の高い細身のボトル。ドイツワインのボトルの形に似ているが、もっと細長いスマートな形で暗い緑色をしている。

ライン型/モーゼル型

ドイツのライン・モーゼル地方のボトル。背の高いスリムなびんが特徴だが、アルザス地方のものほどスマートではない。ライン地方では茶色のガラスで、モーゼル地方になると薄い緑色をしている。

ボックスボイテル

ドイツのフランケン地方特有のボトルの形。「山羊の陰嚢(いんのう)」という意味で、元々は皮製のワイン袋を真似てつくられたものと言われている。 

引用元:産地によってはボトルの形が異なる(まるわかりワイン講座) | アサヒワインコム | アサヒビール

 
 
 
5.ラベルで読み方
そして最後はラベルの読み方です。
ワインのラベルは、履歴書のようなものです。
色んなデータが詰まっています。これがサラッと読めるとかっこいいですよね。
本気で読めるようになるには、数年単位の授業が必要になると言われているらしいですが、ワインのプロになるつもりもないので、まずは「お手軽情報」を押さえましょう。
 
これもアサヒビールのサイトが良くまとまっています。
 
「お手軽情報」として以下の6つのポイントを押さえましょう。
  • 「ワイン名」
  • 「原産地統制名称(格付け)」
  • 「生産国名」
  • 「アルコール度数」
  • 「ブドウ収穫年(ヴィンテージ)」
  • 「容量」
 
ワインの個性を決める5つのキーワードを抑えられていると、以下の情報だけでもワインの情報はかなり分かりますね。
 
ラベルを見ながら、味や風味などをある程度予想をつけ、ソムリエやワイン通の人と話が出来るようになれば、十分だと思います。
 
 
★ ★ ★ ★ ★
 
ワイン初心者がまず覚えておくべき5つのキーワードについてまとめました。

 
実は、この記事でまとめた情報は、30分で一生使えるワイン術の第1章のワインに対する基本的な知識だけです。目次にも第1章は「これだけは覚える編」と書かれています。
恥ずかしながらワインについては、第1章の内容すら全く知らなかったので、勉強になりました。
 
第2章以降は、ワインをより楽しむための情報が紹介されています。「じっくり楽しむ編」「スマートに楽しむ編」「とことん楽しむ編」「もっと極める編」と続いていきます。人や料理などの例えば多く、楽しんで読めることができます。
 
初心者から、中級者・上級者まで楽しめるそんな一冊になっています。
ワインに興味がある人・ワインについて勉強したい人・ワイン好きな人は楽しめる一冊だと思います。
 
気になった人は読んでみてはいかがでしょうか。
 
おわり

 

 

(073)30分で一生使えるワイン術 (ポプラ新書)

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30分で一生使えるワイン術

30分で一生使えるワイン術

 

 

 

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