「趣味が読書」と言うと「お薦めの本は何ですか?」とよく聞かれるので、自分流の本の選び方について紹介しておく。

 

 

「趣味が読書です」と言うと、
「お薦めの本を教えて下さい」とよく言われます。

 
この質問って実はめっちゃ答えにくいんですよ。
「あなたことを何にも知らないので、お薦めなんてできねーよ」って思います。
 
 
僕にとっては「読書」は「音楽鑑賞」と同じです。
 
「どんな音楽は好きですか?」と聞かれると、好きな音楽を具体的に(EDM、ボブ・マーリーとか)答えやすいです。同じように「好きな本は何ですか?」「どんな本を読むんですか?」と聞かれると、好きな本をそのまま言えばいいので答えやすいんですよ。
 
 
一方で「お勧めなんですか?」と聞かれるとめっちゃ答えにくい
「どういうジャンルが好きなの?」と聞いても「よく分からないけど、とりあえず面白い本がいい」とか言われるし。
 

相手がどんな音楽や本を好きか分からないので、とりあえず外さないようにみんなが好きな物を答えてしまいます。音楽でいうと「Mr.Children」とか「マイケルジャクソン」とかをとりあえず薦める事になります。同様に「お勧めの本を教えて下さい」と聞かれると、とりあえず「村上春樹」や「東野圭吾」を薦めてしまうんですよね。(本当は「村上龍」とか「安部公房」とか「カミュ」とかを薦めたいんだけど、少し癖のある作品が多いので、躊躇してしまうんですよね。)
 
 
お薦めの本を紹介するより、実は、本の選び方を紹介するほうが簡単なんですよ。
今回は僕なりの本の選び方を紹介しようと思います。
 
 
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まず、僕が『本を読む目的』を先に紹介したいと思います。
本を読もうと思っている人は、まずは自分が何で本を読むかを目的を明確にしましょうね。
 
僕は以下の3つの理由で本を読みます。
 
 
1,良書に出会いたい
これが一番の理由です。「自分の支えになるような良書に出会いたい」んですよ。辛い時に音楽を聞く事で元気になったり、明日も頑張ろうってなる事もあるじゃないですか。同様に「自分をの支えになる本」もあります。自分の中での「バイブル」ですね。そういった本とたくさん出会っていきたいです。
 
 
2.時代のトレンドを知りたい
最近の流行りの事について知り時代の流れに置いていかれないために本を読みます。時代のトレンドを知っておくことは、社会人・ビジネスマンとしての最低限の素養だと思っています。テレビや新聞だけでなく、本や雑誌も読むことで、時代のトレンドの知識をより深く知っておきたいと思っています。
 
 
3.知らない分野についての知識を身につけたい
専門分野や興味がある事は、日々の生活の中で情報を得る事ができるように仕組み作りをしています。興味があることは、自然と情報を集め、知識を得る事ができますが、知らない分野に関しては、自分から積極的に情報をキャッチしに行く必要があります。
 
知らない分野についての知識を得るために本を活用します。全然興味がないと思ったことでも、調べてみると面白い発見があることも多くあります。そういった知識が、自分の興味ある分野とリンクして、新しい発見があったり、自分の知識の枠が広がる瞬間はたまりません。
 
 
 
 
上記の3つの理由で本を読むのですが、それぞれ理由で、本を探すアプローチの仕方が異なります。
 
 
 
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1.良書と出会う方法
これは『何かのフィルターがかかっている本を読む』です。
 

ノルウェイの森』村上春樹著の中で永沢先輩のセリフで僕が大好きなセリフがあります。

「現代文学を信用しないというわけじゃないんだよ。ただ俺は時の洗礼を受けていないものを読んで貴重な時間を無駄に費やしたくないんだ。人生は短い。」
引用元:
ノルウェイの森
本は無限にあります。人生は短く、すべての本を読む事は出来ません。「ある本を読む」とい事は、言い換えると「別の本を読まない」という事です。人生は短く時間は貴重です。どうせ読むならいい本を読みたいですよね。そこで本を選ぶ時に何らかしらのフィルターをかけます。
ノルウェイの森の永沢先輩は、そのフィルターの一つとして『時の洗礼』と言っています。『時の洗礼』をうけ、長い間読見続けられている本は良書が多いです。僕の永沢先輩の言葉に感銘を受け、高校の時に国語の授業のために買った国語便覧で紹介されている有名な本をひたすら読みあさりました。結果、いくつもの純文学の良書と出会うことができました。
 
僕はこのフィルターを「時の洗礼」だけではなく「人」でもいいと思っています。自分が好きな有名人が読んでお薦めした本や、自分と考え方が近い人がお薦めする本など、何でも良いと思います。何らかしらのフィルターがかかった本を読んでください。
 
そうすれば良書に出会いやすくなります。ただ、必ずしも良書ばかりと出会うわけではありません。面白くてためになる本は10冊に1冊ぐらいですし、何度も読み返したいと思う本は50冊、100冊に1冊ぐらいです。バイブルになる本は1年に1冊あるかないかぐらいの割合です。出会えたら「めっちゃラッキーだ」と思って良書探しをして下さい。
 
 
2.トレンドを知りたい
これは『本屋に行く』です。
それも1店舗ではなく、3,4店舗行ってみる事をお薦めします。本屋の1番目立つ位置で、1番売れる場所に置かれている本でトレンドを知ることができます。
 
例えば、
「東日本大震災」の後は、原発問題の本ばかりでした。
「アベノミクス」が盛り上がっていた時は、株価情報や投資の本ばかりでした。
今は日経平均株価がドンドン下がっているので来週以降は「本当は大失敗だった、アベノミクス」みたいな本が並ぶんじゃないですかね。
 
それらの本をいくつか手に取り、一番自分に合いそうな本を選んで読みます。
テレビのニュースもいいですが、やはり本の方が情報量が多いですね。
本を読むことで必要最低限(+α)の知識を得ることができます。
そして、気になれば複数本を読んだり、ネットで情報を調べればいいでしょう。
 
 
 
 
3.知らない分野の本を読みたい
これは『図書館に行く』です。
図書館では、同じジャンルの本が同じコーナーにいくつか置かれています。ぶらぶらと図書館内を見て回り、もし興味のある分野の本や・ちょっと読んで見たいと思う分野の本を見つければ、数冊手に取り図書館内で読みます。
 
1冊だけで理解する事は難しいですか、関連する本を何冊か1度に読めばその分野の全体像がぼんやり分かってきます。それに、数冊あれば自分にあう、読みやすい本も1冊ぐらいはあります。興味を持ってみると意外と面白い分野ってたくさんあります。
 
図書館に行かなければ絶対に知らなくて、興味を持たなかったようなジャンルがおすすめです。僕は「宇宙関連」・「ハッカー関連」・「色彩関連」・「スポーツ科学」などは図書館に行かなければ絶対に読まなかったと思います。図書館なので、お金を使わず、新しい分野の知識を得ることができます。
 
図書館で勉強ばっかりしても飽きるので、ふらふらと図書館内を散策するのはまじでお薦めです。
 
 
 
 
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「本を読みたいけど、何を読んでいいか分からない」という人はたくさんいます。
 
僕流の本の選び方について紹介しました。
是非参考にして下さい。
 
 
おわり
 
 

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