奥さんの愚痴を言う上司を見てカッコ悪い大人だと思った
この前の会社の飲み会は本当に嫌な気分になった。
この記事はブログではなくチラシの裏である。
チラシの裏に書きなぐった愚痴である。
基本的には会社の飲み会にはいかないのだが、自分が担当していたプロジェクトの打ち上げがあったので参加する事にした。
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その人は隣の部署の人だった。
年は40前後ぐらい。
営業を担当している人だ。
端っこでえらく盛り上がっていたので、挨拶も兼ねてそこの席の会話に参加した。
そこでは「愚痴大会」をしていた。
「会社の愚痴」
「仕事の愚痴」
そして「奥さんのへの愚痴」だった。
昔は綺麗だった奥様も、結婚し子供が生まれた後にモンスターへと豹変した。
きっと最初は猫をかぶってたんだと思う。
女は変身する。
女は変身する。
そんな事を言っていた。
そして新婚の先輩に「気をつけろ」と、アドバイスをしていた。
俺は家庭の中ではATMかつ、粗大ゴミとして扱われている。
そう言って奥さんとのLINEを見せてくれた。
奥さんから旦那(上司)を罵倒するメッセージが送られていた。
夫婦仲は冷めていて、上司が家の中で粗大ゴミとして扱われているのは、確かな事のようだった。
上司は続けた。
世の中の離婚するカップルは3割。
結婚していない夫婦でも4割がレスである。
つまり、多くのカップルがパートナーに不満がある。
しかし、ナイーブな話だから、みんなそんな話はしない。
実際はみんな不満に思っている。
それが事実である。
それが事実である。
多くの既婚者は奥さんに不満がある。
奥さんとの不仲自慢はある意味キラートークだ。
あってすぐはこんな話をしないが、接待の2軒目や、キャバクラなのでこういう話をすれば共感してもらえるのですぐに仲良くなれる。外国の人だって例外じゃない。
そう言っていた。
奥さんへの悪口で、笑いをとったり、お酒のつまみにしている姿が、僕には一種の狂気のように感じた。
守るべき家族・子供を大切にできない人には、仕事を任せたくないと思った。
守るべき家族・子供も大切にできない人とは、仲良くなれる気がしない。
僕がマイノリティなのだろうか?
その席にいた他の既婚者の先輩も、自分の奥様の恐妻家ぶりについて話をしていた。
出張時の帰国時に、トラブルで出発ギリギリになったため、奥さんのへのお土産を買えなかった。帰国後、伊勢丹でエルメスのバッグを買わされた。
1ヶ月で複数の記念日があり(付き合ってXXヶ月記念、結婚XXヶ月記念日、誕生日やクリスマスの場合にはその日も記念日になる)、記念日には花束とプレゼントを買わないといけない。
※なお、奥さんは専業主婦で、上司はお小遣い制らしい。
その話をする時の、上司の目はとても嬉しそうだった。
その嬉しそうな顔は「そうするぐらい奥さんが好きだ」と言いたいのか「うちの嫁もあなたの奥さんに負けず劣らずやばいですよ」と言いたかったのか分からない。
分かる分かるとみんなが頷いていた。
(いやいやいやいや)
(なんだこの空気?)
僕は何が面白いのか全く分からなかった。
彼らは
- 結婚制度が悪い
- 男がATM化される仕組みである
- 男の本能に適してない
- 結果多くの人が不幸になっている(離婚やレスなど)
と力説していたが、自分がそのルール上で上手く言っていないからってルールに文句を言うのはカッコ悪いと思った。
そのルールの中でも、上位の20%ぐらいは(多分)うまくいっているだろうし、上位20%に入れなかった人の言い訳のように聞こえた。
上位20%になれるような努力をしたんだろうか、この人たちは?
そのうえで言っているんだろうか、この人達は?
そのうえで言っているんだろうか、この人達は?
という疑問が頭の中で浮かぶ。
ふと僕は自分の父親の事を思い出した。
父親は母親の事が好きだった。
いや、今でもきっと好きだと思う。
酔ったら
お母さんは最高の人だ。
お前も将来、母さんみたいな人と結婚しろよ、ガハハ
とよく言っていた。
それを聞いている母親は、ニコニコしていた。
でも、実は、僕はそれが凄く嫌だった。
中学・高校の時に親と恋愛に関する話などしたくなかった。
この、酔っ払い。
分かった、分かった。
それ(ビール)飲んだらはやく寝ろ!
それ(ビール)飲んだらはやく寝ろ!
酔っぱらって酒臭い父親にそう言って話を終わらせていた。
父親は母親が本当に好きだったんだろう。
思い出しても母の悪口を言う父の記憶は全くない。
この前、母にあの時どう思ってたのか聞いてみた。
お父さんは変わった人だと思うよ。
普通は子供の前であんな事言わないよね。(笑)
別に何とも思わないけど、嫌な気持ちはしないよ。
でもねー、XX(僕)が女の子だったら、あんな父さんはきっと嫌われてるだろうね。
XX(僕)が男の子でよかったわ。(笑)
XX(僕)が男の子でよかったわ。(笑)
と言っていた。
子供ながらに「いい夫婦だな」と思う。
人の悪口を言って憂さを晴らしたり、人の悪口や、同じ悩みを共有することで、知らない人とも仲良くなる事は確かに出来るかもしれない。
しかし、そのダシに家族を使うのはとてもカッコ悪いと思う。
子供の時には嫌われても、大人になってから尊敬されるような、自分の父親にようになりたいと思った。
・・・
そうだ!
今日は久しぶりに両親に電話でもしてみようと思う。
おわり
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