「合コンでは名刺を渡すべきですか?」と後輩に質問された。正解は・・・!?

 

先日、飲み会で後輩に

「合コンでは名刺を渡すべきですか?」

と質問された。

 

彼は大手企業に勤めている。
企業名を言えば大抵の人が知っている企業だ。

 

聞けば先日の合コンで相手の女の子に
「どこで働いているんですか?」
と聞かれ名刺を渡したら相手側の食いつきが上がったらしい。

名刺が"スペック自慢"および"彼が真っ当なサラリーマン"である事を示したのだ。

 

後輩はこの経験から「名刺を渡す事が合コンでアピールになる」と考えたのだ。

僕は「相手による」と答えた。

 

「いやいや、それ答えになってないですよ。」

別の後輩が突っ込みをいれた。
僕はなぜそう考えたかを説明する事になった。

 

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男女の出会いの1つとして地位を確立した『合コン』。

合コンでは、いかに自分をアピールし、相手の女子に興味を持ってもらうかが大事である。興味を持ってもらい、あわよくば恋愛に発展させたい。

いかにうまく自分を売り込むかが大事だ。

つまり、いかに営業するかが大事になる。

 


僕は以前、営業の仕事していた。
その時に気をつけていたのは「いかに相手に合わせた商品説明・営業をするか」という事だ。

 

例えば、車の営業で考えてみよう。

僕はディーラーで働いている。
自社の商品をお客様に買っていただきたい。
いかに営業するかが営業マンとしての腕の見せ所である。

 

まず必要最低限知識として、自社製品の強み弱み・特徴やコンセプト・市場におけるブランド力などの基本的な情報を理解しておく。
一人前の営業マンとしては当たり前の事だ。
(最低限の知識を理解していないなら、営業云々の前に、まずは基本的な情報を理解しよう)


車を買いたい人は色んな理由でお店に来る。
お客様が何のためにクルマを買うのかニーズを把握する必要がある。

 

  • ビジネス用なのか
  • プライベート用なのか
  • 実用性を求めるのか
  • 乗り心地などの機能を求めるのか
  • 見た目カッコよさやブランド性を求めるのか
  • 限定モデルなのどの希少性を求めるのか
  • 1人で乗るのか
  • 家族で乗るのか
  • 家族は今後増える可能性があるのか
  • etc..

これらの情報をまずは集める。

お客様の言動・服装・お店に来る曜日・時間帯・誰ときたか・今まで乗っていた車・気になっている車などなど

多面的にお客様を見て、お客様をコミュニケーションをとりながら、頭の中でお客様の人物像を形成する。そしてお客様にあった商品説明をしていく。

 

・ビジネス用で固定費を気にするお客様には、燃費がいい、スペックの強みを全面に押し出してアピールする。

・プライベート用で走る楽しさを求めるお客様には、燃費ではなく、乗り心地や内装についてアピールしていく。

 

売り方にもコツがある。

・理論的に説明を求める人には落ち着いて淡々と商品の強みを説明していく。
・フィーリングで感情的に物事を決める人には、感情にうったえるように抑揚をつけて商品の説明をする。
・人情派の人は「僕を信じて買ってください」で買ってくれる人もいる。

 

 

同じ商品、同じ強みでも、相手によって響くポイントが違うので、アピールするポイントや売り方が異なるのだ。

 

自社の商品を理解し、誰にでも同じように商品アピール説明ができるようになれば、営業マンとして一人前だろう。

しかし、プロフェッショナルとしては、相手に合わせた商品アピールができる事が求められる。

 

 

さて、合コンの話に戻ろう。

合コンで名刺で渡すかどうかは「相手がスペックで男を判断するかどうか」によるのだ。

つまり「相手による」のだ。

 

本人の口からは「私、スペックで人を判断します」なんて事は絶対言わない。その人自身の性格・スペック・服装・話の内容から推測するしかない。

 

「アラサーで結婚願望が強く、自分もある程度稼ぐ落ち着いた女子」であればスペックを気にする人が多く、「学生でノリが良くて、楽しい事が好きなキャピキャピした人」はスペックを気にする人はあんまりいない。と、ある程度の仮説を置く事ができるが、それはあくまで最初の仮説に過ぎない。

目の前の人をよく見て、話を聞いて判断するしかないのである。

 

 

「相手にあわせてこちらの行動を変える」

これは、何も営業や恋愛に限った事ではない。
後輩の育成や先輩への提言なども同じですある。

相手のタイプに合わせて、どう営業をしたり、どう理論を組み立てるか、どう説明をしていくかが大事なのである。

 

と、たかが合コンの名刺問題から自分に自分の営業論を強く語ってしまった。

幸いな事に、恋愛にも興味があり、営業にも興味がある後輩の心に、僕の言葉が響いたようであった。

よかった、よかった。

 


おわり

 

 

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