【書評】『光り輝くクズでありたい』しみけん著 〜カリスマAV男優の仕事論〜
カリスマAV男優のしみけんさんの『光り輝くクズでありたい』を読みました。
AV男優という職業を、男性なら誰でも一度は「うらやましい」と思ったことがあるのでは? 出演作品7500本超、経験人数は8000人超という、トップ男優しみけん氏が語る超絶業界裏話と仕事への矜恃。高校時代からAV男優になりたかったというしみけん氏だが、なぜかゲイ雑誌のグラビアでデビュー。そこからトップと言われる男優になるまでの回顧談や、AV男優に向いている人向いていない人、 女性を喜ばせるテクニックなど内容はてんこ盛り。 最近ではAFP通信など海外大手メディアからの取材も続くしみけん氏、渾身の初著書。
男なら一度は「AV男優ってどんな仕事なんだろう?」と興味を持つ事はありますよね。
僕も中学生ぐらいからずっと「AV男優」という職業に興味がありました。
「僕もこんな美人のAV女優とやりたい」
「毎日セックス出来て楽しそう」
「毎日セックス出来て楽しそう」
というような憧れ・羨ましい気持ちがありました。
カリスマAV男優の加藤鷹さんや、チョコボール向井さんなんて、中高生の僕からすれば神のような存在でした。加藤鷹さんやチョコボール向井さんのテクニック本なども何冊か読みました。それらの本は「イカせるテクニック」や「気持ちいい体位」などが紹介されていました。
この『光り輝くクズでありたい』は、そういったテクニックももちろん有りますが、職業人としてのしみけんの考え方や、生き方がギュッと詰まった一冊となっています。
目次は以下の通りです。
【目次】
第1章 AVの素朴な疑問に答える
第2章 AV男優になるまで
第3章 1日2現場が基本!?AV男優の日常生活
第4章 AV男優になれる人、なれない人 AV男優としての仕事論
第5章 AV男優だから知っているワザ。女性を喜ばせるしみテクを直伝
第2章 AV男優になるまで
第3章 1日2現場が基本!?AV男優の日常生活
第4章 AV男優になれる人、なれない人 AV男優としての仕事論
第5章 AV男優だから知っているワザ。女性を喜ばせるしみテクを直伝
僕がこの作品で特に面白かったのは、職業としての「AV男優」についれて知れたことです。
AV男優にもヒエラルキーがあるようです。
いわゆる「男優」の「トップ男優」「印紙男優」「男優」。加藤鷹さんや、チョコボール向井さん、森林原人さんなどは、当然トップ男優ですね。トップの男優の人数は70人ぐらい。かなり少なく選ばれた人しかなれないようです。
その下に「フェラ男優」「汁男優」「エキストラ」があるようです。
「汁男優」の中でも「汁エース」「上汁」「中汁」「下汁」がいます。
・・・・なんだか、会社みたいですね。
トップ男優になるには険しい道のりのようです。
年間300人ぐらいが男優の世界に飛び込んできて、1年後に残っているのはおそらく3人くらいです
AV男優の離職率は「99%」です。ブラック企業の比にならないぐらいの離職率です。
AV男優はかなりのハードな仕事のようです。AV男優さんの1日のスケジュールは以下の通りですね。確かに23時まで働くとなるとかなりのハードですね。
そして、一つ一つの絡みについてもプロフェッショナルである事が求められます。
「AV男優なんて、ただヤるだけだろう」と考えられがちですが、時間にして15〜30分、綿密に絡みの順番や、ポイントなどを指示されます。
正直、全然楽しめなさそうですね。
当然ですが、常に可愛い子とできるわけでもありません。
時にはおばあちゃんと絡むこともあります。
プロフェッショナルとしての自覚を持たないと男優にならず、男優として仕事をし続けることもできないでしょう。
しみけんさんのプロフェッショナルの自覚が以下の言葉にあらわれています。
どんな仕事でもそうですが、本気でその仕事に就きたいのなら覚悟が必要になります。何かを得れば何かを失う。それはAV男優も変わりません。
普通のことをやっていたら、普通の人以下。普通の2倍やって、やっと普通の人並み。3倍やって、ようやく普通の人以上になるのです。
プロフェッショナルとして、覚悟を持ち、決断する。
プロフェッショナルてして、努力し、頑張る。
AV男優だろうが、サラリーマンであろうが、自営業であろうが変わりません。
AV男優の本ということで軽い気持ちで読んだのに、自己啓発本のように自己啓発されてしまいました。読んでよかった!(笑)
★ ★ ★ ★
僕は職業としてのAV男優について知れてとても満足でした。
この記事では紹介していませんが、
この記事では紹介していませんが、
・第1章 AVの素朴な疑問に答える
・第5章 AV男優だから知っているワザ。女性を喜ばせるしみテクを直伝
も面白いです。
AV男優について興味がある人にはお薦めできる1冊です。ぜひ読んでみてください。