会議で必要な「ファシリテーション力」と、合コンで必要な「ファシリテーション力」は異なる。

 

仕事における「質問力」とプライベートでの「質問力」は異なるという記事を先日書きました。 

dorararpg.hatenablog.com 

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同じようにファシリテート力も、仕事とビジネスで異なりますね。
今回は、その相違点についてまとめておきたいとおもいます。
 
 
まずは『ファシリテーション』について、Wikipediaでは以下のように書かれています。
ファシリテーションとは、会議、ミーティング等の場で、発言や参加を促したり、話の流れを整理したり、参加者の認識の一致を確認したりする行為で介入し、合意形成や相互理解をサポートすることにより、組織や参加者の活性化、協働を促進させるリーダーの持つ能力の1つ。 コミュニケーションスキル以外にも、ルールが必要な場合の内容設定や補助、プログラムのデザイン、進め方や、さらに会議の場所や参加者の選択、日程のデザインなど、オーガナイザーやリーダーの機能を担う。
 
「ファシリテーションをする人」を「ファシリテーター」と呼びます。ようは「司会者」ですね。
 
この司会者のファシリテーションスキルが、会議や合コンが成功するかどうかの一つの大きな要素になります。


 
ファシリテーターに求められるファシリテーション力は、ビジネスの会議とプライベートの合コンでは異なります。
 
 
それもそのはずです。
会議と合コンでは目的が異なるからです。
 
 
会議を行う目的は、会議を行う事で「何か物事を決めたり」「懸念事項を洗い出したり」してるのを、アウトプットを出す事です。『会議を行うことで生産性があがる』が前提です。
 
一方で、合コンでは『みんなが楽しむ事』が1番の目的ですね。
 
 
 
その目的から相違点を考えてみましょう。
 
 
 
相違点その①
会議:意見はバトルさせるべき
合コン:意見はバトルさせるべきではない
 
会議では積極的に意見をバトルさせるべきです。意見を戦わせる事によって、意見の抜け漏れをチェックし、よりいい最終アウトプットをみんなで築き上げていくべきです。
 
例えば「顧客満足度を上げるためにはどうするか?」という議題に対して、参加者全員で意見を出し合い、あーだこーだと言いながらベストな対策案を探していきます。
 
なお、人を攻撃するような議論はNGなので、あくまで「意見」を戦わせるべきです。「だからお前は・・・」のような人を攻撃する発言が出ないようファシリテーターがしっかりと会議をコントロールしましょう。
 
 
一方、合コンでは意見を戦わす必要はありません。そもそも、合コンの時の話の議題なんて「好きなタイプの話」とか「過去の恋愛の話」とか「理想のデートの話」とかそういうのが多いので、そもそもアウトプットなんてないんですよね。
 
「今日の合コンメンバーで合意した、1番理想のデートコースはこれです!」なんて決めても誰も嬉しくないですよね。
僕はこう思うし、あなたはこう思う、でいいのです。
 
自分の恋愛観とかを非難されたら、普通にいい気しないですしね。みんなが楽しむというゴールから遠くなります。よって、合コンで議論を戦わす事はNGとなります。
 
 
 
相違点その②
会議:基本全員参加
合コン:興味がある人だけ話に参加すればいい
 
会議は全員参加です。新人の頃「会議で全く発言しないと会議に参加していないのと一緒だから、分からなくても死ぬ気で考えて何か発言すべき」と教えられました。
せっかくみんなで忙しい時間を調整し、会議をしているので会議には全員参加すべきですよね。
 
しかし、発言するのが苦手だったり、発言のタイミングを失っている人もいます。
 
そういう人に「〇〇さんはどう思いますか?」と発言しやすいように手を差し伸べるのもファシリテーターの重要な役目です。
 
ファシリテーターは会議の議論に参加する必要はありません。ただ、全員参加できるように周りの雰囲気を見て適切に助け舟を出す事が求められます。
 
 
一方、合コンは全員参加の必要はありません。そもそも居酒屋はガヤガヤしているので参加者全員で話すのに適していないんですよ。全員参加は、最初の自己紹介ぐらいにしとおいて、あとはみんな好きなように話せばいいんですよ。
 
時々、2,3人の少人数で盛り上がっているところに横から「XX君はどう思う?」と話をふってくる人がいます。そこまでの話を聞いてないので質問の内容がよく分からないですし、せっかく盛り上がっていた話も終わってしまうので、すごく間が悪いんですよね。できればやめて欲しいです。
 
会話に参加できてなくて暇そうな人がいれば声をかけて一緒に話に参加させるのは全然オッケーですが、すでに盛り上がって楽しそうな人達を巻き込む必要はありません。
 
 
 
相違点その③
会議:時間コントロールが大事
合コン:時間コントロールは必要なし
 
会議でのファシリテーターの大きな役割の一つが、タイムマネジメントです。
議論が白熱し、会議が長引き、その結果、当初予定していた時間内に終わらなそうになることはよくあります。
 
ファシリテーターはあらかじめ会議のタイムスケジュールを作成し、その時間通りに会議が進むよう、会議をコントロールします。時には喋りすぎな人を制したり、無理やり時間切りで会議を進めていくなども必要です。そして、目的である会議のアウトプットが出るようにします。
 
一方で、合コンはタイムスケジュールなんて考えなくていいのです。盛り上がった話をそのまま膨らませて、どんどん盛り上げていけばいいのです。
 
「A子の好きなタイプの話」⇨「A子の元カレの話」⇨「A子が元カレに浮気された話」⇨「男性の浮気経験のチェック」⇨「C君の浮気の話」⇨・・・  
 
といったように話の内容がどんどん変化しています。盛り上がれば盛り上がるほど脱線もします。しかし、楽しいのでそれでいいのです。流れにまかせて、どんどん盛り上げればいいのです。
 
しかし、ダメなファシリテーターは「A子ちゃんのタイプが分かったから、次は、B子ちゃんはどんな子がタイプ?」といきなり話を折って、律儀に次の人のターンを回したりしてしまいます。
 
合コンでは「1人5分」などと話す時間は決まっていないので、盛り上がっている人、ノッてる人に話題を集中させればいいのです。
 
 
 

★ ★ ★ ★
 

「会議」と「合コン」のファシリテーションの違いについてまとめておきました。
 
全然違うので気をつけましょう!
 
 
 
しかし、最も大事な事は、事を伝えるのを忘れていました。
 
それは
「全員がファシリテーターになる必要はない」
という事です。
 
ファシリテーターは1人で十分なんですよ。
自分がなる必要はありません。
 
僕自身も会議のファシリテーターは得意なのでよくしますが、合コンのファシリテーターは苦手なのであんまりしません。僕よりうまい友達に任せます。そちらのほうが盛り上がるし、下手くそな人がするより、上手い人に任せればいいんですよ。
 
 
 
ここまで書いておいてアレですが、
 
必ずしも自分がファシリテーションを出来るようになる必要はありません。
それよりもファシリテーションができる人を見つけた方がはやいと思います。
 
 
 
「それでも、僕はファシリテーターになりたいんだ!」という人がいれば、ぜひ僕の記事を参考にしていただければと思います。
 
 
おわり
 
 

 

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